7冠馬ディープインパクトと5冠牝馬メジロドーベルとの間に産まれた『12冠ベビー』メジロダイボサツ(牡2)が、北海道洞爺湖町のメジロ牧場から17日に函館競馬場へ入厩する。心身ともに逞しさを増し、ディープのしなやかさとドーベルの気の強さなど父母のDNAをしっかりと受け継いでいる。
父ディープインパクトは’05皐月賞、ダービー、菊花賞、’06天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンC、有馬記念とGIを7勝し、母メジロドーベル(その父メジロライアン)は’96阪神3歳牝馬S、’97オークス、秋華賞、’98&’99エリザベス女王杯とGI5勝。12冠ベビーとして生まれる前から話題になったメジロダイボサツの体は、昨年の今頃は400キロにも満たなかったが、8月30日の計量では472キロにまで成長した。表情や仕草にはまだ幼さを残すが、どことなく雰囲気が母ドーベルに似てきた。
「見た目はコンパクトですが、体がとても柔らかくいい動きをする。去年までは血統面だけが先行している感じでしたが、ここに来てだいぶ中身も伴ってきました」と話すのは市川直樹厩舎長(38)だ。
そんなダイボサツも、ここまで全てが順風満帆だったわけではない。お盆明けにはウイルス性の熱発を発症し、脚元が腫れるアクシデントに見舞われた。それでも回復は早く、現在は1500メートルのダクと2000メートルのキャンターでしっかりと乗り込まれている。今月6日には母を管理した大久保洋吉調教師が牧場を訪れて17日の函館入厩が正式に決定した。
写真撮影のため、馬房から出ても落ち着いてポーズを決める余裕を見せるなど、早くも大物感を漂わせている。また、ゲート練習では他馬が躊躇する中、この馬だけ前扉を閉めたままでも自分からスッと入り、クレバーな一面も見せている。
メジロドーベルの6番仔で待望の牡馬として誕生したメジロダイボサツ。今後、ますます注目を浴びるのは必至。「普段から全然、物怖じせずに度胸もいい。それに物覚えも早いので馴致(じゅんち)の時から手が掛からなかった。能力がありながらも果たせなかった姉たちの悔しさや不運を、ダイボサツが断ち切って欲しい。まずはデビューまで無事に過ごして、その上でひとつひとつ結果を残して行ってくれれば」と市川さんはダイボサツの活躍に思いを馳せる。
これからはさらに厳しい調教で心身ともに鍛え抜かれることになる。順調なら、年内にはターフに雄姿を見せてくれるはずだ。
サンケイスポーツ 9月14日(火)12時50分配信
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