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秋のG1シリーズ第1弾「第45回スプリンターズS」は、3番人気の4歳牝馬カレンチャンが優勝。強力外国勢をねじ伏せ、5連勝でスプリント戦線の頂点に立った。2着にパドトロワ、3着にはエーシンヴァーゴウが入り、サマースプリントシリーズに参戦していた日本馬が上位を独占。注目されたシンガポールのロケットマンは直線の伸び一息で4着止まり。競馬でも海外の強豪に“なでしこパワー”を見せつけた。
最強ロケットでも、歴戦の強豪牡馬でも、夏の女王でもない。ゴールを先頭で駆け抜けたのは4歳牝馬のカレンチャン。ビービーガルダンの放馬でスタートは仕切り直し。既にゲートに入っていたが、外に出されて待たされる形となった。 「1回目はいい気合乗りで出る気満々だったが、待たされたことで馬が落ち着き過ぎてしまった。ちょっと嫌な感じはした」 池添の予感通り、他馬より1完歩遅れてのスタート。それでも徐々にポジションを上げ3角過ぎで好位勢に追いつく。4角はロケットマンに外から馬体を併せながらのコーナリング。「(ロケットマンを)外に出さないようにと思って回った。直線に向いても手応えがあったし追い出してからの反応も良かった。勝てると思った」。坂を上り切った残り100メートル、先に抜け出したエーシンヴァーゴウ、内で逃げ粘るパドトロワを競り落とした時点で勝敗は決した。秋華賞でホエールキャプチャ、菊花賞では3冠の懸かるオルフェーヴルに騎乗する池添。「この秋はいい馬ばかりで結果を出さないといけない。まず一発目を獲れてよかった」と表情を引き締めた。 3頭出しの安田師は「4角でカレンチャンが(3頭の中で)一番前にいたので、ずっと見ていた。坂上を先頭で迎えた時点で勝ったかなと」と振り返る。この夏は函館スプリントS、キーンランドCを連勝。手中に収めたはずのサマースプリントシリーズ王者の座だったが、最終戦のセントウルSでエーシンヴァーゴウが逆転V。「トンビに油揚げをさらわれた気持ちだったが、見返りにG1タイトルを獲ってくれた。これで真のチャンピオンだね」と愛馬を称えた。 体質が弱くデビューからしばらくは思うようにレースを使えなかった。だが「3歳時に無理しなかった」ことで今年、素質が一気に開花した。「女の子なのによく食べてよく寝るから扱いやすい」。可愛い馬名とは真逆の強心臓を持ったカレンチャン。次の目標を安田師は「海外遠征も選択肢の1つ」とした上で「まずは来春の高松宮記念を目指したい」と話す。世界最強馬を退け、5連勝で一気に頂点を極めた新女王の快進撃は止まらない。 ◆カレンチャン 父クロフネ 母スプリングチケット(母の父トニービン) 牝4歳 栗東・安田厩舎所属 馬主・鈴木隆司氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績12戦8勝 総獲得賞金2億9719万5000円。 スポニチアネックス 10月3日(月)7時1分配信
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