関東から待望の実力派マイラーが誕生した。夏のマイル決戦「第45回関屋記念」は8日、新潟競馬場で行われ、6番人気レッツゴーキリシマがハナを奪って逃げ切り、待望の初重賞を手にした。天間昭一師(45)にとっても重賞初制覇となった。
軽快に逃げるレッツゴーキリシマが3コーナーに差し掛かった時、遠くで雷鳴がとどろいた。勇気を得たかのように、逃げ脚には力がみなぎった。直線を向き、残り200メートル。他馬も苦しい勝負どころで一気に後続を突き放す。大外からセイクリッドバレーが迫るが北村宏も右ムチ連打で鼓舞。半馬身差に抑え、初重賞Vのゴールを駆け抜けた。
「レース前、随分リラックスしていると感じた。うまくハナを切れれば、と思っていた」と北村宏。長い向正面を生かし、振り返りつつ他馬を見ながら、ゆっくりと先頭に立った。馬のリズムを崩さずペースを握る好騎乗だった。同馬への騎乗は08年京成杯AH(2着)以来。「あの時は自分が(左前腕部)骨折明けだったのにチャンスをもらった。今回は恩返しをしたかった」と鞍上は笑顔を見せた。
開業5年目の天間師にとっては23年間の騎手時代も含めても初めての重賞勝ち。それでも冷静に「特に何も。未勝利戦も重賞も一緒」と1勝の重みの等しさを強調した。「脚部不安で間隔は空いたがマイルにこだわって、ここへ。仕上がりは良かった」。最終追いでは自らまたがり、坂路で4F49秒4の猛時計。当然の結果と言わんばかりの表情だった。
茨城県出身ながら「カシノ」の柏木務氏ら九州のオーナーとつながりが深い天間師。G1・2着の実績を誇るレッツゴーが昨年夏に転厩したのも、その縁からだ。西村新一郎オーナーは「九州ラインで天間厩舎を盛り上げているが、当時、私が預ける馬が1頭だけになった。これでは寂しいとエースを転厩させた」と説明した。転厩後は4戦3勝と、その手腕も光る。「結果を残せて良かった」と天間師は笑った。
これで秋の大目標、マイルCS(11月21日、京都)が楽しみになった。「間に使うレースは未定だが、G1に向けて精いっぱい仕上げたい」と師。淀の大舞台でも絶妙の逃げで競馬場を盛り上げるに違いない。
◆レッツゴーキリシマ 父メジロライアン 母マルシンアモン(母の父バイアモン)牡5歳 美浦・天間厩舎所属 馬主・西村新一郎氏 生産者・北海道むかわ町貞広賢治氏 戦績22戦5勝 総獲得賞金1億9976万4000円。
≪ライアン産駒6年ぶり平地重賞V≫メジロライアン産駒のJRA重賞勝利は05年新潟ジャンプS(メジロベイシンガー)以来。平地重賞Vは04年京王杯2歳Sのスキップジャック以来、6年ぶりとなった。通算では24勝目(障害3勝を含む)
8月9日7時4分配信 スポニチアネックス
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