JRA3歳牝馬三冠レースの最後を締めくくる第16回GI秋華賞が16日、京都競馬場2000メートル芝で開催され、岩田康誠騎乗の2番人気アヴェンチュラ(牝3=栗東・角居厩舎、父ジャングルポケット)が優勝。好位3番手のイン追走から直線で堂々先頭に立つと、そのまま後続勢を寄せ付けない快勝で3歳新女王の座についた。やや重馬場の勝ちタイムは1分58秒2。
アヴェンチュラはこれでJRA通算6戦4勝、今年7月の復帰戦から3連勝となった。重賞は前走のGIIIクイーンステークスに続く2勝目。GIレースは初勝利となり、08年オークス馬である全姉トールポピーに続く姉妹GI制覇を達成した。
また、騎乗した岩田はこの勝利が節目となるJRA年間100勝となり、GIレースは今年初勝利で通算11勝目。秋華賞は08年ブラックエンブレム以来となる2勝目。同馬を管理する角居勝彦調教師は秋華賞初勝利となり、JRA・GIレースは昨年の有馬記念以来となる通算18勝目。この勝利で04年から8年連続のGI勝利となった。
一方、1馬身1/4差の2着には飯田祐史騎乗の7番人気キョウワジャンヌ(牝3=栗東・飯田明厩舎)。1番人気に支持された池添謙一騎乗のホエールキャプチャ(牝3=美浦・田中清厩舎)は外から追い込んだものの届かず、キョウワジャンヌから1馬身1/4遅れる3着。またしてもビッグタイトルに手が届かなかった。
なお、福永祐一が騎乗したGI桜花賞馬のマルセリーナ(牝3=栗東・松田博厩舎)は7着、後藤浩輝が騎乗したGIオークス馬のエリンコート(牝3=栗東・笹田厩舎)は10着に敗れている。
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秋晴れの淀に3歳新女王が誕生した。父にダービー馬ジャングルポケット、全姉にオークス馬トールポピーを持つ良血の才媛。故障により春クラシックを棒に振ったが、その才能はしっかりと、そして着実に大輪を咲かせていた。
「この馬の成長度合いは想像以上でしたね」
そう感嘆の声をもらしたのは角居調教師。GIII札幌2歳Sで2着、GI阪神JFでも4着と早くから素質の片りんを見せていたものの、その後、右前脚に骨折が判明。春シーズン全休となってしまった。しかし、悪いことばかりではない。この休養が今の成長した姿につながったと、トレーナーは分析する。
「お姉ちゃんのトールポピーは春にいい競馬をしてくれましたが、その後結果が出なかった。でも、アヴェンチュラは春を上手に休んだことが今のいい結果につながっている。精神的にもタフになったし、強くなったなと思います」
夏の北海道シリーズでの復帰戦を圧勝すると、続くGIIIクイーンSでは歴戦の古馬を倒して重賞初V。それを手土産に挑んだ最後の一冠は、春の桜花賞馬、オークス馬を上回る支持の2番人気で迎えた。
「最終追い切りをかけた後もしっかりご飯を食べていたし、いい状態でした」と指揮官も納得の出来で手綱を託されたのは岩田。この日本屈指のトップジョッキーが、テン乗り(初騎乗)で最高の騎乗を見せてくれたのだ。岩田が振り返る。
「追い切りしか乗っていなかったので不安はありましたが、馬の力を信じて乗りました。内枠でしたし、ある程度いい位置でと。前が引っ張っていってくれたので、この馬に合ったレースだなと思っていましたね」
メモリアルイヤーが前半1000メートルを58秒3で飛ばすハイペースの中、岩田とアヴェンチュラは3番手のインで折り合いピタリ。もちろん、これは内ラチ沿いの馬場状態が良好=イン有利を見越しての騎乗だ。
「後ろのことは考えずに自分の競馬をと思っていました。3、4コーナーでちょっとズブいかなと思っていたんですが、反応も良かったし、直線も早めに行きました。これが一番の勝因かなと思います」
もうちょっと後ろの馬を待ってても勝てたと思う、と苦笑いを浮かべた岩田だったが、つまりそれだけアヴェンチュラが強かったということ。「馬場も良かったし、遊ばさないように追うことができましたし、ゴールまで流れるように走ってくれましたね」と、岩田らしい“感性”の言葉で今回の勝利を表現した。
3歳上の姉トールポピーは、角居調教師が振り返った通りGI阪神JF、GIオークスと早い時期に女王として君臨したが、その後は惨敗続き。誰もが認める最強女王にはなれなかった。全兄フサイチホウオーも同じように春クラシックシーズンで活躍(GI皐月賞3着など)しながら、秋以降は沈黙。それだけに妹アヴェンチュラも早熟傾向を心配されたが、どうやら杞憂に終わりそうだ。
「戦ってきたステージがお姉ちゃんとはちょうど反対になりましたが、その分、姉以上に活躍してくれることを期待しています。お姉ちゃんは途中で競馬が嫌いになってしまいましたが、アヴェンチュラにはずっと競馬が好きでいてほしいですね(笑)」
角居調教師がそう期待をかけると、岩田もこの馬の大きな可能性を語る。
「本当にすごいパワーがあって、すごく走る馬だなと思いますね。今のところ課題はないと思います。このまま無事に行ってくれれば、男勝りな走りもする馬ですから、いい馬に育つと思いますよ」
このまま順調なら次戦は古馬混合のGIエリザベス女王杯(11月13日、京都2200メートル芝)と角居調教師。このレースには世代最強と言われながら、骨折により戦線離脱していた無敗の2歳女王レーヴディソールが復帰予定だ。勢いに勝るアヴェンチュラがこのままレーヴディソールをも飲み込み、3歳最強女王の座を不動のものにするか。注目の頂上対決は1カ月後、同じ淀を舞台に争われる。
スポーツナビ 10月16日(日)18時19分配信
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