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【2026/02/12 09:30 】 |
競馬雑学54 馬に関する言葉


≪おてんば≫


江戸時代の交通機関として、公用の御伝馬(おてんま)と民用の駄賃馬(だちんうま)がありました。駄賃馬は餌も不十分で酷使されたので元気が無かったのに対し、御伝馬は餌も豊富で仕事も少なかったので、いつも威勢がよく跳ねていました。これから元気な娘を「おてんば」というようになったと言います。

この言葉の語源には、もう一つ有名な説があります。

オランダ語の「慣らされていない」の意味の「Ontembaar」が語源とするものです。末尾のrはほとんど聞き取れないので、確かにオテンバに聞こえます。


≪じゃじゃ馬≫


もともとは馬に対して使われた言葉で「じゃじゃを踏む馬」が源です。江戸時代の俚言集覧に地+「韋偏に備の旁部分」(じだだ:地踏鞴のこと)から出た語とされています。ただ、“じだだ→ぢゃぢゃ”はチョット苦しいような気もします。

元々は女性のみに使われた言葉ではなかったようですが、坪内逍遥がシェークスピアの「ぢゃぢゃ馬馴ならし(The taming of the shrew)」を訳して以来、主として女性に使われるようになったのではないかと言われています。


≪そそっかしい≫


馬を追う声を古語では“そ”といい、その言葉を重ねて“そそ”と言う言葉が出来ました。その後、人を追いたてるの意味を持ち、更に、せきたてる、落ち着かないの意味に変化しました。

“そそく”→“そそかしい”→“そそっかしい”となりました。


≪野次馬≫


元々は年を取った親父馬(おやじうま)のことを言いました。馬は集団で行動する動物です。一頭のボス馬が集団を率います。しかし、年を取るとリーダーを引退し、集団の後につくようになるそうです。それが親父馬です。その様子から、人の後についてぞろぞろついてまわる人々のことを指すようになりました。

“親父馬”→“やじ馬”→“野次馬”
これから“やじを飛ばす”などの言葉もできました。また、尻馬も同じような意味合いです。


≪下馬評≫


江戸時代、江戸城に入るのには、桜田門、大手門、和田蔵門などを通りましたが、大名や旗本はここから先は徒歩で行く規則でした。これらの門前には下馬札が立てられていました。そしてこの場所を下馬先広場といいました。

そして、お供の者達はこの場所で主人の帰りを待ったのです。主人達が帰るまでは暇ですから、噂話に花が咲きます。これが下馬先広場の評判、つまり下馬評なのです。


ところで、大名の登城は大紋という第一礼装です。あの、忠臣蔵、松の廊下で浅野内匠頭の着ている、引きずって歩く服装です。大名達はこの服装で下馬札の場所から城まで、袴をたくし上げ向う脛を出して歩いたそうす。袴の部分に通してある紐を引いてたくし上げ、首の後ろで結んだんだとか。



≪引き出物≫


平安や鎌倉時代に、貴族や武家の間で馬を贈る習慣がありました。そのさい、馬を庭に引き出し選んでもらったそうです。これが“引き出物”の語源です。やがて、馬は「馬代(うましろ)」と言う金品(金子・刀剣・鞍・鎧兜・小袖)に変わったそうですが。今日の結婚式などの“引き出物”はその言葉の名残です。


≪はなむけ≫


漢字で“餞”と書きますが、元々は“馬の鼻向け”の略です。昔、旅立つ人に餞別として品物や金品や詩歌を贈った後、馬の鼻を進行方向に向けて見送る習慣がありました、そのことに由来します。伊勢物語や土佐日記などにも出てきます。

≪毛嫌い≫


馬や牛の仲買をする博労(ばくろう)の言葉だとされています。馬を掛け合わせる場合、時に一方の馬が相手を嫌いうまくいかないことがあります。理由はわからないのですが、博労たちは相手の馬の毛の色が気に入らないのだろうと推測しました。これがこの言葉の由来です。

他にも闘鶏で鶏が相手の毛なみを嫌って蹴合わないからだとする説もあります。


≪羽目をはずす≫


“はめ”は“はみ(馬銜)”からきています。“はみ”とは、荒馬を制するため、口にかませる縄のことです。これを外すと馬が暴れだすことから、“はめをはずす”とは調子に乗った行動を取ることをいいます。


別の説としては、“羽目”とは板を平らに張ることを言いますが、この隙間無く張らなければならない羽目を外してしまっては役に立ちません。ここから人の度を過ごす態度を指すようになったと言います。



≪地道≫


これは馬術用語から来たといいます。馬術では馬の速度によって“かけ”、“のり”、“地道”と三種類あります。この“地道”は並足のことで、堅実な歩みです。ここから「手堅く着実なこと。じみでまじめなこと。」と言う意味になりました。


≪埒があく≫


 今は否定形での使用の方が多いです。埒とは馬場の周囲の柵のことです。「埒が明く」は物事がはかどる、てきぱきと事を運ぶ意味に使われます。


≪桃尻≫


馬に乗るのが下手で、鞍に落ち着かないお尻のことです。転じて、落ち着きが無く一つの場所、一つの仕事にとどまっていられない人のことも指します。

≪馬脚を露(あら)わす≫


馬脚とは馬の脚の役をする人のことで、お芝居の最中にしくじって姿を見せてしまうことからできた言葉です。

桃の実の尻(実際は頭)がとがってすわりの悪いところから来た言葉のようです。

一説には賀茂の競馬で柵がはずされ、馬が場内に引き入れられることからといいますが、その他いろいろ説があります。


≪「埒(らち)があかない」≫


この埒とは馬場の周りに設けられた柵のことで、転じて、物事のけじめをいいます。


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【2011/07/27 15:23 】 | 競馬情報 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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