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春のベストマイラーを決める「第61回安田記念」が5日、東京競馬場で行われた。単勝9番人気の3歳馬リアルインパクトが、1勝馬で初となる古馬G1制覇の偉業を達成した。ディープインパクト産駒は桜花賞のマルセリーナに続く、G1・2勝目。騎乗した戸崎圭は、地方所属の騎手として4人目の中央G1制覇を飾った。また2着に同じ堀厩舎のストロングリターンが入り、04年JCダートで達成した松田博師以来、7年ぶりの同一厩舎所属馬のワンツー決着となった。 まさに衝撃だった。ラスト200メートルで先頭に躍り出たのは、3歳馬リアルインパクト。女王アパパネの姿はない。南関東のリーディング騎手、戸崎圭がこん身の手綱さばきで追いまくる。そこに同じ堀厩舎のストロングリターンが強襲。「ゴール前で他馬の足音が聞こえてきたけど、手応えはあったし、辛抱してくれと思った」。首差しのいでVゴールに飛び込んだ。 中央のG1挑戦9回目で見事勝利を飾った戸崎圭は、ウイニングランで観衆に何度も頭を下げた。「今までテレビでしか見たことがなかった。その光景を馬の背中の上から見ることができて感激しました。地方の騎手として、こういうレースに乗せてもらえるのは、ファンのおかげですから」 鞍上は初めて騎乗したパドックから確かな手応えを感じ取っていた。「乗った瞬間から背中の雰囲気が良くて、いい馬だなと。返し馬でキャンターに下ろした時も落ち着いていたし、これなら折り合いも大丈夫だと思った。堀先生からはスタートだけ注意するように言われていた」 前走のNHKマイルCはスタートで出遅れて流れに乗れなかった。中間はゲート練習をして弱点克服に努めた。堀師は「練習でもゲート内で落ち着いていたし、後は本番でうまくいってくれればと思っていた」。 トレーナーも驚きを隠せなかった。「正直、まだ古馬との差はあると思っていたが、勝てる能力が備わっていたんだな。3戦目でフレッシュな状態だったし、重量差も大きかった」 G1での好走もあったが、勝ち星はデビュー戦の1勝のみ。グレード制導入の84年以降、1勝馬の古馬G1制覇は史上初。さらに3歳馬で初となる安田記念制覇の偉業を達成、記録の面でも規格外だった。 3歳で頂点に立ったリアルインパクト。混戦が続いていたマイル路線に待望のヒーロー登場で、今後勢力図は大きく塗り替えられそうだ。 ◆リアルインパクト 父ディープインパクト 母トキオリアリティー(母の父メドウレイク) 牡3歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・(有)キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績6戦2勝 総獲得賞金1億7788万8000円。 スポニチアネックス 6月6日(月)7時6分配信
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