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3冠馬の誕生だ――。「第72回菊花賞」が23日、京都競馬場で行われた。単勝1・4倍という圧倒的人気のオルフェーヴルが、その期待にたがわぬ快走で優勝。皐月賞、ダービーに続きクラシック最終決戦を制して05年ディープインパクト以来、史上7頭目となる3冠馬に輝いた。またデビューから手綱を取り続けた池添謙一(32)は史上最年少3冠ジョッキーとなった。年内はあと1戦の予定。さあ次は古馬撃破、そして来年は凱旋門賞挑戦だ。
強い、強すぎる。トリプルクラウンがかかった大一番。終わってみればオルフェーヴルの独り舞台、文句なしの3冠馬の誕生だった。直線を向いた瞬間、前をかわして抜け出すとゴールへ一直線。最後まで余力たっぷりで、末脚に懸けたウインバリアシオンが2馬身半差に迫るのが精いっぱいだった。引き揚げてきた池添は「先生やった!」と池江師と抱き合って感無量の面持ち。記者に囲まれると安どの笑みを浮かべた。 「ホッとしましたね。レース前からたくさん取材されて記事で取り上げてもらって、(3冠は)当確だと言われていたので。絶対、負けられないと思っていました」 一番のポイントは折り合い。池添はそう言い続けてきた。スタート後、まず坂の下りで人馬が息を合わせる。ジワッと内に入りながら前に壁をつくって、スタンド前をクリア。「ハミをかんだけど馬の後ろにつけて“我慢してくれ、我慢してくれ”って願っていました」。デビューから人馬一体となって課題修正に取り組み、緩い流れに苦労しながら折り合いをつけた前走・神戸新聞杯の勝利を見事本番につなげた。 パートナーはゴール後も3000メートルを走り切ったとは思えないほど元気いっぱい。あまりに余裕があったのかゴール入線後は外ラチに向かって逸走。昨夏のデビュー戦をデジャビュさせるヤンチャな一面を見せ、またも池添が振り落とされた。幸い、大事には至らず「僕とオルフェーヴルらしいですね。脇腹が痛いです」と苦笑いした。 池添は想像を絶するほどのプレッシャーを感じながらも迷いはなかった。全ての力を引き出す、それだけに集中していた。 「先生にはオルフェーヴルとケンイチ(池添)を信じているからって言われて、(担当助手の)森澤さんには自信を持って乗ってくださいと言われました。それで自分はこの人たちを信じようと思いました」 重圧をハネ返し、期待に応えた名コンビ。来年の秋は凱旋門賞を目指すことが池江師から発表された。史上最年少3冠ジョッキーとなった池添は「夢は広がっていきますね。この馬となら…って思えます」と未来図を描く。「3冠」の称号を奪い取った今、次なる標的は世界制覇だ。 ◆オルフェーヴル 父ステイゴールド 母オリエンタルアート(母の父メジロマックイーン)牡3歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・(有)サンデーレーシング 生産者・北海道白老町白老ファーム 戦績10戦6勝 総獲得賞金6億1595万4000円。 スポニチアネックス 10月24日(月)7時1分配信
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