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失われた栄冠を取り戻すため、エスポワールシチーが完全復活をかけて2年ぶりにJCダートに乗り込んできた。
09年春から10年春にかけて、かしわ記念、マイルCS南部杯、JCダート、フェブラリーS、かしわ記念とGI5連勝を飾った。無敵の強さを誇ったエスポの歯車が狂い始めたのが、昨秋に米GIブリーダーズCクラシックに挑戦して10着に敗れてからだった。
腹痛などで調整が遅れ、復帰戦の交流GIII名古屋大賞典こそ勝ったものの、交流GIかしわ記念3着、交流GI帝王賞2着と連敗した。大敗ではなくても、心配されたのは以前の先行力が影を潜めてしまったことだった。安達調教師が振り返る。
「落ち着きすぎていましたね。普通ならそれでいいのかもしれませんけど、この馬は気持ちで走るところがあるので…」
明るい兆しが見えたのが南部杯。4着と復帰後で最も悪い着順ながら、ハイペースの逃げを打って見せ場を作った。その後のGIIIみやこSで完全復調をアピール。逃げたトウショウフリークの2番手から抜け出し、最後は3馬身半突き放す圧勝劇で本来の強さを取り戻したことを印象づけた。
「頑張る気持ちが出てきて、いい頃の感じに戻ってきました。今なら、(トランセンド、スマートファルコンと)いい勝負ができる」
佐藤哲騎手もエスポ復活の手応えを得て、以前の笑顔が帰ってきた。23日の1週前追い切りはCWで6ハロン82秒7を一杯に追われてマークし、態勢は整いつつある。
注目の逃げ争いは、トランセンドとエスポワールシチーに、トウショウフリークが加わって大激戦になりそう。エスポとトランセンドはともに控える競馬が可能ながら、持ち味が最大限に生きるのはやはり逃げで、枠順次第では当然、先手を取りに行くはずだ。
これぞダート競馬というハイペース必至の今回。この激流を制してこそ、エスポワールシチーの復活劇は完結する。
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◇今週のメインレースは12月4日ジャパンカップダート(G1)です
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