3歳No・1マイラーを決める「第15回NHKマイルC」の追い切りが5日、東西トレセンで行われた。栗東では毎日杯の覇者ダノンシャンティが坂路併走で力強く伸びてクビ差先着。安藤勝が絶賛する動きを見せた。一方、NZTの覇者サンライズプリンスも坂路単走で4F50秒8の好時計を叩き出し、気配上昇をアピールした。なお同レースは6日に出走馬が確定、枠順は7日に発表される。
テーマはハッキリしていた。ダノンシャンティの追い切りで注目すべきは鞍上のゴーサインにどれだけ反応できるか。坂路でロングロウ(3歳オープン)を追走し、最後は馬体を併せての追い比べ。手綱をとった安藤勝が仕掛けるとグンと加速した。ラスト1F12秒1(4Fは53秒6)を刻み、一気に坂の頂上へ。熱のこもったスパーリングでクビ差先着。安藤勝が絶好の感触を伝えている。
「今朝はしまい1Fの手応えを見る感じ。凄くいい動きだったよ。うまくコントロールできていたし、息遣いも問題ないね」
前走・毎日杯で重賞初制覇。それまでラジオNIKKEI杯2歳S(3着)、共同通信杯(2着)とハイレベルの重賞にぶつけてきたのも松田国師の期待の表れと言っていい。昨秋の新馬勝ち直後に日本ダービーを意識したという好素材。トレーナーは早い段階からG1舞台を見据え、綿密なプランを描いていた。
「2歳の段階では強い調教は控えて、3歳になってからは強い馬との調教をこなしてきました。前走は1週前にモンテクリスエス(5歳オープン)を、当該週はフキラウソング(4歳1600万)を前に置いて追い掛ける形。その結果、いい内容で勝つことができました」
松田国師は会見で「ダービー」という重みのある言葉を何度も繰り返した。言うまでもなく、今季の戦いはここで終わりではない。先に日本ダービーを見据えている以上、ピークに仕上げ切るわけにはいかない。かと言って手ぬるい調教で勝てるほどG1が甘くないことは百戦錬磨のトレーナーが十分、心得ている。この日の追い切りは攻めすぎず、かつ甘やかさずの絶妙なサジ加減だった。
「今朝はジョッキーに上がり1Fだけお願いしますと伝えました。真っすぐ駆け上がってきたし、動きに不自然なところは何もなかったですね」
NHKマイルC→日本ダービーは厩舎の偉大な先輩キングカメハメハが6年前に歩んだ2冠ロード。皐月賞パスは変則ではなく、この厩舎にとっては頂点へと続く王道ローテなのだ。
≪安藤勝、まず1冠へ意気込み≫かつて松田国厩舎に在籍し、04年NHKマイルC、日本ダービーを連勝したキングカメハメハも安藤勝が手綱をとった。「キングカメハメハはマイルになるのが心配だった。この馬は今の時点ではマイルくらいがベスト」とダノンシャンティの距離適性を示した上で「強い勝ち方を期待しているよ」と1冠奪取への意気込みを口にしていた。
5月6日7時3分配信 スポニチアネックス
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