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火事や事件が起きると、どこからともなく集まってきて見物する人たちのことを「野次馬」と呼ぶのはなぜでしょう?
野次馬の語源は「親父馬(おやじうま)」つまり「年老いた馬」のことです。馬は集団で行動する動物で、体力・権力ともになくなった年老いた馬は、もっぱら若い馬のあとばかりついて歩くようになります。その様子から、人の後にぞろぞろついてまわる人々のことを指すようになったという説があり、また、親父馬すなわち老馬が仕事に使えないことから「うるさいだけで何の役にも立たない」人たちのことを「やじ馬」と呼ぶようになったという説もあります。
「野次馬」から派生して、明治以降には「野次る」「野次を飛ばす」という言葉も使われるようになりました。また、「人の尻馬に乗る」の尻馬も同じような意味合いです。
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