× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
今年2月、3歳春のクラシックを間近に控えて、福永祐一騎手にインタビューする機会があった(『福永祐一が語る“女傑”レーヴディソールの凄味』2月6日配信)。その際、原稿に収め切れなかった話の中に、印象に残るやり取りがあった。 当時はまだ、春の牝馬クラシックの主役とされたレーヴディソールが健在。桜花賞とオークスの二冠を確実視され、オークスをスルーしてダービーに挑戦しても勝ち負けになると言われていた。福永騎手にはその辺りの手応えをうかがって、インタビュー終了間際に聞いたのが、「当面の目標となる桜花賞で、最大のライバルとなるのはどの馬か?」ということだ。 すると、福永騎手は、少し考えてから、1頭の馬の名前をあげた。 マルセリーナだった。 その頃、マルセリーナは新馬戦を快勝したものの、シンザン記念で3着。その後、オープン特別のエルフィンSを勝って2勝目を挙げ、桜花賞出走権は得ていたものの、単なる1勝馬に過ぎなかった。 それでも、福永騎手が最も手強いと見ていたのは、レーヴディソールとは未対戦の彼女だった。暮れのGI、阪神ジュベナイルフィリーズで戦ったメンバーなど、実績上位馬が他にいるにもかかわらず、だ。 それからしばらくして、レーヴディソールは故障して戦線離脱。結局、レーヴディソールのいない桜花賞をマルセリーナが勝つのだから、やはりプロの目は確かだと感服せざるを得ない。 実はレーヴディソールとマルセリーナは、ともに栗東の松田博資厩舎の管理馬。もちろん、その関係もあって「あの馬は走る」というマルセリーナの評判を、福永騎手は以前から聞かされていたこともあるだろう。だが、福永騎手がマルセリーナの評判どおりの強さを本当に実感したのは、おそらく2戦目のシンザン記念ではないか。 このレース、1番人気は福永騎手が騎乗した牝馬のドナウブルー。しかし彼女は5着と敗れ、3着に食い込んだのが、6番人気のマルセリーナだった。 牡馬相手とはいえ、GIIIで3着という数字は一見平凡な成績に写る。それでも勝ったのが、その後の毎日杯でも良血トーセンレーヴやコティリオン(NHKマイルカップ2着)に完勝したレッドデイヴィス。さらに2着が皐月賞馬になるオルフェーヴルである。 この2頭相手に、勝ち馬から2馬身差ほどの3着。今思えば、このとき彼女は、後に桜花賞馬となる、その素質の片鱗を見せていたと言っていいだろう。 父がディープインパクト、母はフランスのGI馬マルバイユという血統。まさにGIを勝つに相応しいスケールだ。まもなく開催されるオークス(東京・芝2400m)への期待も高まるばかり。 距離適性よりも能力勝負になりがちなオークスは、近年、桜花賞の結果がそのまま反映されやすいという傾向がある。そう考えるならば、マルセリーナがオークスも勝って二冠馬となる可能性はかなり高い。 そして、何よりも心強いのは、彼女がだんだん父ディープインパクトに似てきたということだ。栗東の専門紙トラックマンによれば、主戦・安藤勝己騎手も「一戦ごとに強くなっている」と高評価を与え、それを実感するのが、鋭さを増している最後の直線での切れ味だという。 実際、桜花賞で直線を向いたときの位置取りは、最後方から2、3番手。並の馬なら、ほとんど絶望的な位置取りだ。そこから、前が開いたという幸運はあったにせよ、一気に弾けて前にいる馬たちをゴボウ抜きした。 あの弾け方を「オヤジそっくり」と評価するのはやや気が早いが、ひと皮むければ、その域に達しそうな期待は抱かせてくれた。それが、オークスで実現したとしても不思議はない。 レース後の勝利騎手インタビューで、安藤騎手の「オヤジみたいに跳んだね」という言葉が聞かれるかもしれない。 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo スポルティーバ 5月20日(金)12時21分配信
☆ 当たる馬券がここにある -「完全予想サイト」- ☆Lucky Times
◎Lucky Time の予想は毎週金曜日夜に更新します。
☆今週の予想は5月20日夜に発表します。
△先週までの予想結果はLucky Timesサイト内で公開しています。 ※当日競馬場に行けない場合も中央競馬はJRA、地方競馬はオッズパーク、楽天競馬、SPAT4のHPから電話、インターネットによる馬券投票が出来ます。
PR |
|
トラックバックURL
|