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見どころ満載の「第78回ダービー」。一番の話題はイタリア生まれの名手ランフランコ・デットーリ騎手(40)の参戦だ。25日にJRAから短期騎手免許交付が発表され、皐月賞4着デボネアとのコンビ結成が正式に決まる。世界を股にかけて活躍する“G1ハンター”が競馬の祭典を盛り上げる。 世界の剛腕が、日本ダービーの舞台に立つ。ランフランコ・デットーリだ。関係者にとってダービーは特別な一戦。限られた者しか立つことのできない、年に一度の大舞台だ。今年はそこに世界トップクラスの名手が加わることになった。 「5・29」に備えて来日準備を進めていたデットーリが就労ビザやJRAへの申請など手続きをクリア。24日、JRAは「出馬投票が木曜だから、通常ではその前に発表することになる」ときょう25日に短期免許を交付する見通しを示した。 86年に母国イタリアでデビュー。これまで欧州、米国、アジアなど世界各国で数多くのG1タイトルを手にしてきた。G1・100勝超えは驚異的な数字。とにかく大舞台で勝負強く、JRA・G1でもしびれるような手綱さばきで名場面を演出してきた。96年シングスピール、02年ファルブラヴ、05年アルカセットのジャパンC3勝は全て鼻差の激戦を制したもの。日本では02年JCダート(イーグルカフェ)を合わせてG1・4勝をマークしている。“G1V請負人”ともいえる、この腕利きが今回、来日するのはつながりが深いシェイク・モハメド所有のデボネアのためにほかならない。もちろん、厩舎サイドは万全の仕上げで送り出す構え。白倉助手が力を込める。 「一戦ごとに稽古を強化しながら、皐月賞後はびっしりやれている。この馬はもともと癖がないし、凄く乗りやすいタイプ。初めてでも心配ないでしょう。デットーリとのコンビでどんな走りをしてくれるのか、楽しみですね」 デットーリ自身、ウィジャボードで3着に入った06年ジャパンC以来、5年ぶりのJRA参戦。世界有数のレーシングチーム・ゴドルフィンを率いるシェイク・モハメドとのタッグで頂上決戦に臨む。 吉田照哉・社台ファーム代表はデットーリについて「彼が騎乗すると、他の騎手と5馬身は違う」と評したことがある。デボネアが皐月賞でオルフェーヴルにつけられた差は5馬身。逆転は十分に可能な計算になる。2歳戦が組まれるようになった46年以降では初となる1勝馬のダービー制覇も決して夢物語ではない。 スポニチアネックス 5月25日(水)7時2分配信
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